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2015-11

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桃谷順天館 美顔水(&そっくりさん) - 2015.11.14 Sat



美顔水が2つ?いえいえ違います!
桃谷順天館の美顔水と、三浦化粧品製造所のベルツ水です。
ベルツ水は美顔水にヤバイくらいそっくりです(笑)
見つけた時は「え?えええ?」となりました。
いつの時代も、人気商品には類似品が存在するものですが、これはまさしくそうですね!
デザインをよく見ると微妙に違うところがあるのがまた、あざとい!
今回は、この2つを並べて比較しながら見てみたいと思います。

桃谷順天館の美顔水は、以前、別バージョンのビンを取り上げたことがあります。
当時は青いビンは持っていなかったのですが、とうとう出会うことができました。
その後で更にソックリなビンを見つけたのですから、もう買わないわけにはいきません!
模倣品が実際に手にできる機会って少ないんですよね。
下手したら美顔水そのものより貴重かも?流通量も少なかったでしょうし。
こういう物に出会うと、当時の商売人の商魂の逞しさ、図々しさ(←誉め言葉です 笑)
を感じてニヤニヤしてしまいます。



美顔水がこの青いビンになったのは、1934年の事だと思われます。
その年の3月の新聞記事に、当時の広告が載っていました。
新装して増量したことを声高々に宣伝しています。
美しい青色のビンに、アールデコ調のラベル、細かいカットが施されたスクリューキャップ。
当時としては大変モダンでお洒落なデザインだったことでしょうね。
現在の美顔水のボトルデザインは、このデザインをほぼ踏襲した形になっています。
昔の美顔水のビンは淡い青色をしているものが多いですが、現在の瓶は濃い青色です。
それから、キャップの色も、昔の物は黒で、現在の物は焦げ茶という違いがありますね。
現在は男性向けの美顔水も販売されていて、そちらは青いラベルに白抜き文字になっています。

ちなみに、このベルツ水を作った三浦化粧品製造所についても調べてみましたが、
詳細は全く分かりませんでした。
人知れず消えていった、数ある化粧品会社の一つだったのでしょうか。
住所には「東京市」とあるので、1943年までの商品であるのは間違いないと思います。
美顔水を真似て作られた物だと仮定すると、1934年から1943年までの間に作られた
可能性が高いですね。綺麗なビンなので、戦局が厳しくなる前に作られた物のような気がします。



サイズは縦幅約9.5cm、横幅約4cm、奥行約2.7cmです。
美顔水のほうが気持ち大きめな気がしますが、計ってみたらほぼ同サイズでした。
瓶の色や形はほぼ一緒なので、ラベルとキャップが無ければ見分けが付かないのでは?
美顔水が擦りガラスのように見えますが、化粧水の成分がガラスを曇らせているようです。
洗えばベルツ水とそっくりになるのではないかと思います。
でも蓋が開かないので諦めました。





ラベルを見比べてみます。
美顔水のラベルは縦幅約5.9cm、横幅約2.3cm。
ベルツ水のラベルは縦幅約6.3cm、横幅約2.4cm。
ベースのデザインはほぼ同じですが、ベルツ水は美顔水のラベルデザインに
更に要素をプラスしています。その分、縦幅も大きいようです。
ラベルの上下の部分を見比べてみるとその違いが顕著です。
アクセントとして朱色を使っているところなんかは、本当にそっくりですね!
「水」の書体もよく似ています!
トレードマークは流石に真似できなかったようで、全然違いますね(笑)



側面を見比べてみます。同じですね〜そっくり。



背面はこんな感じです。言うまでもなくソックリ(笑)
美顔水のほうはラベルが残されていて、
「本品はニキビ、吹出もの、あせぼ等の治療に著効あり、虫に刺された時、
 髪剃後等の消毒によく、皮膚の衛生薬として有効且つ常用すれば皮膚を整美す。」
と、あります。
ベルツ水も背面にラベルがあったのではと思いますが、跡形もありません。



底を見てみます。
左が美顔水、右がベルツ水です。
美顔水は特にエンボスが見当たらず、何か貼られていた痕跡があります。
ベルツ水は右に「2」のエンボスがあります。
ディギング等で見つけた際には、これが見極めの手掛かりになりそう?



違いが大きいのがこの蓋です。上が美顔水、下がベルツ水です。
美顔水は桃とトンボのエンボスのみですが、ベルツ水は「TOWEL GOURD COLOGNE」
とあります。「GOURD」は瓢箪のことですから、日本語に訳すと「瓢箪コロン」!?
原料が瓢箪だったのでしょうか?
ヘチマ水があるのだから、同じウリ科である瓢箪でも化粧水が作れるのかな?
と調べてみると、瓢箪の実には毒性があってなかなかヤバい代物らしいです。
果たして化粧水の原料として使用できるような物だったのかどうか、謎です……





本物でも模倣品でも、ビンの美しさは変わりませんね!
今回は「ベルツ水が美顔水を真似たのでは?」という視点でご紹介しましたが、
もしかしたら、その逆もあり得るんじゃないか?なんて思ったりして(それは無いだろーけど 笑)
あれこれと妄想を膨らませてくれるビン達です。

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西口商店 ミサイル行軍 - 2015.11.01 Sun



とうとう玩具にまで手を出してしまうとは……!
西口商店のミサイル行軍です。
横幅13cm、縦幅9.5cmほどの小箱です。

先日、下北沢でアンティークショップ巡りをしていた際に見つけたものです。
ミサイル行軍?なんだこりゃ?と蓋を開けてみると、そこには手作り感満載の
細々とした木製の駒が入っています。可愛いじゃないか!と好感を持った私。
しかし、駒をよく見てみると、「大尉」「少佐」「タンク」「ミサイル」ときて、
極めつけは「原爆」という文字があります(汗)
それを見て、一瞬引いたけれども、面白そうな物を見つけてしまったぞ……
というワクワク感と格安価格に負けて、買ってしまいました。

その後、古い玩具を多く扱っている「懐かし屋」さんに寄り道した際、
今日は何を見つけたの?というお話になり、このミサイル行軍をお見せしたところ、
これは軍人将棋だよ!と教えて頂きました。
うーん、聞いたことがあるような、ないような。
軍人将棋とか行軍将棋という名称が一般的で、ミサイル行軍というのは
あんまり見ないらしく、興味津々なご様子でした。
「僕らの世代は軍人将棋でよく遊んだもんだよ!」
と語るお姿は本当に嬉しそうというか、楽しそうというか。
私が買ったミサイル行軍で遊んでいた少年は今、どうしていることでしょう。
幼い頃の幸せな記憶と共に、この玩具を思い出すことがあるかもしれませんね。
内心、「また余計な物を買ってしまったかも……」なんて思っていたのですが(笑)、
当時の子供たちに愛されていた玩具なんだということを知って、嬉しくなりました。

ところで、軍人将棋って皆さんご存知でしたか?
私は全く知りませんでした。
世の中、知らない物がまだまだ沢山ありますね~

調べたところ、軍人将棋は明治末期に西口商店の西口栄助氏が考案した玩具のようです。
駒を紙製のゲーム盤に伏せて配置して、どこにどの駒があるのか、
お互いに配置を予測しながら駒を進めます。
駒をぶつけた時も中身を知ってはいけないので、勝敗を判定する審判が必要になります。
つまり3人いないと出来ないゲームなんですね!
2人でやりたい場合はぶつけた駒から表に返していく、という方法もあるようです。
総司令部を占領できれば勝利となります。

軍人将棋については以下のサイトに詳しいので、是非ご覧になってみて下さい。
まぼろしチャンネル「軍人将棋は20世紀のリリック」の巻 串間努

軍人将棋は戦前から戦後にかけて人気を博しましたが、1960年代頃には、
売り上げはかなり落ち込んでいたようです。
原因は諸々考えられますが、 戦争や軍に馴染みの無い子供が増えたこと、
子供の数が減ったことなどが主な原因ではないかと言われています。
西口商店は売り上げの回復を目指して、新商品の開発に着手しました。
そうして生まれたのがこのミサイル行軍だったそうです。
当時、最新の兵器だったミサイルや原子爆弾を取り入れてルールを改変し、
より時代に合ったゲームにしようとしたと思われます。
しかし、ルールの改悪によっていわゆる「運ゲー」になってしまった事が、
更なるプレイヤー離れを加速させた…という推測もあるようです。





西口商店が制作したものには「榮(さかえ)」のトレードマークがあるとのこと
ですので、これは西口商店制作でしょうね。
箱には四カ所くらいにこのマークがあります。しつこい!



駒には15種類あり、ジャンケンのように強弱があります。
その強弱は、現実の強弱がほとんど反映されているようです。
例えば大将はそれ以下の階級には勝つけれど地雷などには負ける…という具合です。
軍人将棋の木製の駒には「朴」という安価な木が使われているそうですが、
軽くて少しザラついているので積み上げやすく、ついつい積み上げちゃう(笑)



スパイと工兵と砲兵は特殊技能を持った兵士なので、軍人将棋のゲーム内でも
勝敗が単純ではないようです。
スパイは大将には勝てるのに、なぜか工兵と砲兵には負ける設定。



兵器系の駒です。「ジェットキ」がユルい(笑)
ミサイルのデザインは羽が妙に大きく、バランスがおかしいような気がします。
全体的に子供の落書きのようなクオリティですが、そこがまた良いですね!
この中ではタンクが一番上手く書けているんじゃないでしょうか。



そしてこれが原爆の駒です。
原爆というモチーフを子供の玩具にさらっと使えてしまうのがスゴイ(汗!
現代の価値観では到底受け入れられないでしょうねぇ。
キノコ雲のイラストがこれまたユルいです。
シュール過ぎますよマジで。

ミサイル行軍は他にも何種類かあったようで、ネット上でチラホラ見ることができます。
私の持っている物と同一と思われる物もあり、ゲーム盤はカラー印刷でした。
軍人将棋は1985年頃から、ゲーム盤がカラー印刷になったということですから、
私の持っているのはその頃の物かもしれません。
平成に入ってから西口商店は軍人将棋を作らなくなったそうですが、
他にも作っているところはあって、現在も木製、プラスチック製、
ともに新品を購入できるようです。
PCゲーム、TVゲームにも移植されています。
無料のスマホゲームもあるようなので、やってみようかな〜。
戦前戦中ほどの人気はなくても、現代までこうして生き延びているのは、
ゲーム性に魅力があるからなんでしょうね。



ミサイル行軍の駒を実際に並べてみました!
本当は全て伏せた状態で並べますが、それだと絵的に面白くないので(笑)、
表にして並べています。
軍人将棋が総司令部に置く駒を選べるのと違って、ミサイル行軍の場合、
総司令部(それぞれの陣地の中央2コマ分)に置く駒は元帥に限られます。
赤色の駒は全て揃っているのですが、黄色の駒が一つ足りません。
どうやら、2つあるはずのミサイルが1つしかないみたいです!
まあ、安かったからしょうがないか……(泣)
軍人将棋はプラスチック製の駒のほうが楽しめるということですが、
こうして並べてみるとその理由がよく分かります。
木製は木目や色ムラで駒を覚えられてしまうんですね。
例えば、手前陣地の大佐の駒は他の駒と色が違い過ぎます。
これじゃあ、黒い駒は大佐だということがすぐ覚えられてしまいます。
その点、駒に特徴が出ないプラスチック製は軍人将棋をやるには良い素材なんですね。
質感は木製のほうが断然良いのになぁ~
スタンプで押されたと思われる絵柄、文字も、味があって好きです。

こういうモチーフに対して「可愛い」とか「味がある」とか言うのは、
少々語弊があるかもしれませんが、他意はございませんので、あしからず(汗)

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プロフィール

黒猫チャック

Author:黒猫チャック
香水瓶収集からはじまり、日本の化粧品デザインに辿り着きました。特にビンが大好き!ラベルが残ってたら最高です。
インスタグラム始めました。
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