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2015-08

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伊勢半 キスミー香水 - 2015.08.29 Sat



丸い蓋が可愛いですね!
ビン好きにはお馴染み、伊勢半のキスミー香水です。
私が持っている物は、キャラの香りが2つ(大きいビン、縦長のビン)に
ヘリオトロープの香り(小さいビン)が1つ。
左端のビンはあまり馴染みがありませんが、これも正真正銘のキスミー香水です。
香りの記述が見当たらないので試しに嗅いでみました。
私のよくない鼻では何なのか分かりませんでした(汗)

あまりに身近過ぎて、調べることも後回しにしていたのですが、
そろそろちゃんと勉強しなくちゃ!と思っていました。
そんな矢先、伊勢半本店にある紅ミュージアムで、期間限定ミニ展示「キスミーの香水」が
催されていると知り、先日行ってきました。

表参道駅から徒歩10分ほどのところに、紅ミュージアムはあります。
表参道はあまり馴染みの無い街なので、方向音痴の私にはハードルが高い!
駅出口から出ていきなり反対方向に行ってしまったりしながら、やっとこさ到着(笑)





お、これです、これ!やってますね~

ここで少し、伊勢半と紅ミュージアムについて解説。
伊勢半は、1825年、日本橋で澤田半右衛門が36歳で創業した紅屋「伊勢屋半右衛門商店」を
始まりとした老舗の化粧品会社です。
半右衛門の研究により誕生した紅は、小町紅と命名され、江戸で大変な評判を呼びました。
その後は紅一筋で商売をしていましたが、顔料で作る安価な口紅の需要拡大に合わせて、
1931年頃から口紅、白粉、頬紅、眉墨などの化粧品の生産を下請けで開始します。
それら新製品の売り上げは順調で、販路は海外にまで拡大。
モナミ、シーマ、シャイン(インド輸出用)、レディ・リレット(アメリカ輸出用)、
パオン(ペルー輸出用)など、様々なブランドを生み出します。



この広告は1934年の商報で発見したものです。
写真の男性は六代目の澤田亀之助(龍右衛門)だと思われます。
(訂正:写真は四代目の澤田亀之助でした!1939年までご存命だったそうで、
まだ若い六代目より四代目の顔のほうが信頼性が高かったのかもしれません)
龍右衛門は新製品の開発を手がけ、海外に販路を広げたことで伊勢半を盛り上げました。
広告の艶蝶化粧料は龍右衛門の作ったブランドの一つだと思われます。
この広告の翌年、1935年に、キスミーブランドは誕生しました。
しかし当時、伊勢半は商品の宣伝に力を入れておらず、売り上げは思ったように伸びません。
龍右衛門は宣伝の大切さを痛感し、この時の反省は戦後に生かされることとなります。
戦中には東京大空襲で被災しますが、幸運にも蔵が焼け残ったのですぐに営業を再開しました。
戦後の混乱の中で粗悪な化粧品が数多く出回る中、龍右衛門は質の良い物を提供することに専念。
そのこだわりが、戦後の伊勢半を大きく飛躍させることになります。

紅以外の化粧品が主力商品となってからも、伊勢半は紅の製造販売を現代まで続けています。
紅花から色素を抽出し紅とする技術を守り伝えているのは伊勢半のみだそうで、
紅ミュージアムでは、その紅の製作過程や、文化・歴史を展示しています。
今回は、その常設展示スペースの一部を使ってキスミー香水を展示しているとのこと。

規模の小さな展示でしたが、色々な形のキスミー香水が20個ほど、ズラリと
並んでいるのはなかなか壮観でした。
丸い蓋のビンは勿論、見たこともないような形の物も沢山あって、しかも、
どれも美しくて可愛らしくて面白い!
皆さんにここでお見せできないのが残念です(写真撮影は禁止)。
観覧者がごく少数だったのを良いことに、説明をメモったり、色んな角度から見たり、
傍目から見たら完全に不審者でした(笑)

当日の受付の方が偶然、伊勢半について特に詳しい方だったらしく、私の質問にも
大変親切に応じて下さいました。
その際に、紅ミュージアムでは去年、伊勢半の歴代の化粧品の展示を行っていたことを
教えて頂き(ショック!)、その際に発行された冊子を購入させて頂きました。



左がその冊子です。(右はミュージアムの冊子)
ホームページよりも更に詳しい商品の年表が載っていたのが購入の決め手です。
写真資料は充実しているし、伊勢半の当時画期的だった販売戦術についても言及していて、
単純に読み物として面白い!
伊勢半や、戦後の化粧品業界に興味のある方にはオススメです。


で、肝心のキスミー香水について分かったことを以下に書き連ねます。

まろやかな香水を製造するには、本来、長期間の熟成が必要とされましたが、
伊勢半の開発した「超音波醸成装置」はそれを短期間で実現することに成功します。
(伊勢半HPでは「超音波醸成装置」、冊子では「超短波科学装置」となっています)
その製法で作られたキャラの香りが1949年に発売され、その翌年の3月には
ヘリオトロープの香りが発売されました。
ヘリオトロープは、その当時、元々流行の香りだったこともありますが、
販促に力を入れたこと、キャラとは違い若者向けの甘い香りだったことから大ヒットします。
キャラとヘリオトロープが入っていたビンの丸い蓋のデザインは、
その当時のアメリカの流行を取り入れた大変オシャレなものだったそうです。
この最初の2つの香りは1961年に一度、製造が終了しています。(その後再販されたようです)
丸い蓋のデザインがいつまで存続したのかは……なんと、聞き忘れてしまいました!
2つの香りの製造終了と共にこの蓋のデザインも終了したと勝手に解釈していますが、
実際のところはどうなんでしょう。



これは、1956年のキスミー香水の広告です。
当時の日本では、夏に口紅を付けるのは一般的ではなく、売り上げの落ち込む季節でした。
口紅の代わりに香水が売れることで、その穴を埋めることができたのです。
丸い蓋のビンだけでなく、違うデザインのビンも見受けられますね。
キスミー香水といえばキャラやヘリオトロープがよく知られた香りだと思いますが、
それ以外にも沢山の香りが販売されていたようです。
この広告に書かれている香水名を以下に羅列します。

ふらんすじゃこう/ヘリオトロープ/ミツコ/クロバラ/スイトピー
キャラ/マグノリヤ/ローレル/フランキパニー/エメロード/アモア
サイクラメン/パーカレット/カッポー/リリー/オリガン/ヘリオトロピューム
オポポナックス/チアンパカ

……あんまり多すぎて目眩がしそうですね。
ミツコやエメロードなど、超有名香水と同名の物もあります。

その後もキスミー香水は、香りやビンのデザインを変えながら販売され続けましたが、
1981年にモクセイの香りが製造終了したのを最後に、「キスミー香水」という商品名を
冠するものは完全に途絶えてしまいました。
ただし、キスミーオーデコロンなるものは2008年まで販売されていたようです。
伊勢半は現在、香水事業から完全に手を引いているそうですが、
今後また展開する可能性も無いわけでは無い……とのことでした。

ところで、「超音波醸成装置」は一体いつ頃まで使われていたのでしょうか?
それとなくお伺いしてみましたが、香水製造技術の発展によって必要性がなくなったそうで、
詳しい時期は分かりませんが、製造方法は途中から変わっていたようです。
少なくとも、最初の2つの香りがこの製法で作られていたことは間違いないでしょうが、
それ以降の製品に関してはそうとも言えないのかもしれません。
気になっていたことはほとんど聞き出せたと思っていたのですが、いざ記事を書いてみると
アレもコレも分からなくて困りました(汗)
推定の多い記事になってしまいましたが、詳細が掴めましたらまた追記します。

おまけ



これは随分前に買った物で、正直に言って存在そのものを忘れていました(汗)
最近、実家の自室を整理していて出てきたものです。
金属製の台座に4つのキスミー香水が設置されています。
ラベルには「見本免税品」との記述がありますので、免税店のディスプレイだったのでは?
サイズは大体横幅20cmほどです。状態は悪いですが、アールデコな曲線が美しいです。
香りは、左からナンバーファイブ、キャラ、ソワルドギンザ、フランスジャコー。
この香りのバリエーションを見る限り、1960年代に作られたものだと思われます。
ファクティスダミー(色水を入れた飾り用の香水ビン)では無く、きちんと香りがします。
お客さんが気になった香りを試し付けするのに使われていたのかもしれません。
そしてビンの後ろには、存在意義の分からない柱が二本……
ここには看板が付いていたのだと思いますが、真相はいかに?

それにしても、自分が持っている物はちゃんと把握しとかなくちゃなぁ、と思いました。
本当にスッカリ忘れてました。
ごめんよキスミー香水!

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今年も骨董ジャンボリーの季節です。 - 2015.08.09 Sun



8月8日に行って参りましたよ〜
私はいつも3日目に参戦することが多くて、そのせいか良い物に出会う機会も
少なかったのですが、今回は2日目だったせいか、色々と良い出会いがありました!
一応予算内には収まりましたが、ちょっと買い過ぎたかな!?
気になっていた方々ともお話する機会を頂き、とても充実した一日でしたよ。
それでは早速、戦利品の発表です!



千代田香油のビンです!
ラベルの状態はそれほど良くありませんが、とてもロマンチックなデザイン!
千代田香油については、まだちゃんと調べていませんので、書けることがありません…
勉強して出直します!



右が今回見つけた御香椿油の試供品です。
調べた後でなければ、ゴコー関連の物だとは気づかなかったでしょう。
(ゴコー記事はこちら
このタイミングで出会えるなんて運命を感じます!
ビンの形は左の「かほり」とほぼ同じ。
背面には「GOKŌ」のエンボス、これも「かほり」との共通点です。
時代的にも近い物かもしれません。



ベビ漢和辞典!(ベビとはBabyのことだと思われます)
ずっと気になっていた豆本です。
状態が悪いせいか、それほど高価ではありませんでした。
文字の流れを見る限り、戦前のものでしょうね。
表紙は革製!



ページをめくって見ると、案外状態が良く読みやすいです!
このサイズ感、分かりますか?



戦前のアイデアル特殊固煉白粉と、謎の清涼油。
清涼油は中国っぽいけど、猫のパッケージにやられて買ってしまいました〜
触ると手からスースーした薄荷臭がします(笑)
2つともとっても小さいです!



こちらはAVONのミニチュア香水3点セットです!可愛い過ぎる!
AVONの90周年記念に復刻されたクラシックシリーズの1つではないかと思われます。
セット物は初めて見たので感激!
一度は売り場を離れたのですが、結局買っちゃいました〜
ビンは可愛いんですが、箱は残念な感じなので写真はビンのみで(笑)
そういうちょっと雑なところがアメリカらしいと言えばアメリカらしい。



桜と菊の意匠のインクビン!
実は私、密かにインクビンも集めているのですが、これはずっと欲しかったものです!
嬉しいなあ〜



このガラスの揺らぎを眺めているだけで涼しい(気がする)!

行きと帰りはびん博士のブースに立ち寄り、博士は勿論、奥様や、愉快な仲間の
皆様と沢山お話ができて、とても楽しかったです。
私よりもずっとずっと前から壜図鑑の作成に協力していらっしゃる方とも初めての
対面を果たしました。
とてもおしとやかな女性の方で、なぜかちょっとホッとしました(笑)
連絡先を交換しそびれてしまったのが心残りです!
博士経由で交換しても良いかな〜と思ったのですが、ブログを御覧になっていましたら、
鍵付きコメントでも良いのでご連絡よろしくお願いします(汗)

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プロフィール

黒猫チャック

Author:黒猫チャック
香水瓶収集からはじまり、日本の化粧品デザインに辿り着きました。特にビンが大好き!ラベルが残ってたら最高です。
インスタグラム始めました。
ID:KURONEKO0118

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