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2017-06

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藤澤友吉商店 ヨードブルトーゼ - 2015.10.22 Thu



私の持っているビンの中では、かなり大きい部類に入ります!
ハデハデな黄色ラベルが眩しい、藤澤友吉商店のヨードブルトーゼです。

箱も揃っているので一応完品?でも、説明書がありません~残念!
全長は19.5cmほどで、重厚な作りの焦げ茶色のビンです。250gとの表記があります。
ブルトーゼはディギングなどでもよく出てくるビンらしいので、古いビンがお好きな
方々にはお馴染みの存在なのではないでしょうか?
よく見る割にはあまり詳しいことを知らないので、改めて調べてみます。

ブルトーゼの発売元である藤澤友吉商店は、藤澤友吉が大阪で創業した製薬会社です。
三重県出身の友吉は9歳の時に大阪の薬種問屋、原田宗次郎商店で奉公を始めます。
しかし13歳の時、店主である原田宗次郎の逝去により商店が廃業したため、
これまた薬種問屋である田畑利兵衛商店に移ります。
更に17歳から漢方医の藤澤新平の養子となり、薬学を学びました。
この時に名字が「福守」から「藤澤」になったようです。
藤澤新平はそれから5年ほどで亡くなってしまいますが、独身で子供がいなかったため、
養子である友吉が藤澤家を継ぐことになります。
新平が亡くなって4年ほど経過した1892年、友吉は薬種商免許を取得し、
それから2年後の1894年に藤澤友吉商店を創業します。
そして1898年には、皆さんお馴染みの藤澤樟脳(防虫剤)を発売しました。
藤澤樟脳の売り上げは好調で、東京や京城にも進出し、工場を増設します。
そして1916年に、満を持して発売されたのがブルトーゼでした。
藤澤友吉商店は当時、このブルトーゼをかなり大々的に宣伝していたようです。
東京大学画像アーカイブスで検索すると沢山広告が出てきますので、ご覧になってみて下さい。



これは個人的に好きな広告です!
「T」のタンクトップを着た男の子が内股気味なのが、かわゆい(笑)

広告を見る限り、ブルトーゼには効能の異なる六種類のタイプがあったことが分かります。

ブルトーゼ      →万能?
アルゼンブルトーゼ  →神経衰弱・皮膚疾患
ヨードブルトーゼ   →動脈硬化・腺病質(虚弱体質のこと)
キナブルトーゼ    →慢性胃腸疾患
グァヤコールブルトーゼ→結核・呼吸器系疾患
ネオブルトーゼ(錠剤)→万能?貧血?

それぞれ、諸症状に合わせた処方がされているようですが、
「補血強壮」のキャッチコピーの通り、血をいっぱい造って健康になる!
というのが、六種類全てに共通した効能のようです。
ネオブルトーゼに関しては、他のブルトーゼとは少し毛色が違っていて、
女性を主なターゲットにしているような印象でした。
健康な赤ちゃんが産めるよ!貧血が治るよ!的な感じです。(基本的には万能ですが)
ちなみに「BLUTOSE」はドイツ語の「BLUT(血)」、英語の「DOSE(薬)」を
組み合わせた造語だそうです。まさに効能を表したネーミングになっていますね〜
現代医学に照らし合わせて、どの程度、理にかなった処方だったのか気になるところです。





パッと見では、全く日本製とは思えないラベルです!
「NAKATA'S」とあるのが気になります。直訳すると「中田さんのブルトーゼ」?
広告をみても詳しいことが書いておらず(画質が悪くて読めない部分もあり)
普通に考えて、ブルトーゼを開発したのはこの「中田さん」と解釈して良さそうですが、
真相はいかに?





背面のラベルです。
商品の説明が載っていますが、読んでも大体しか分かりません……
どなたか分かりやすく解説していただけないでしょうか(汗)
「鐵蛋白酸ナトリウム水溶液」がブルトーゼの主成分のようです。
単純に、鉄分と蛋白とナトリウムが溶けている液体ということでしょうか?



蓋はサビサビなので、ちょっと触るだけでもボロボロと崩れます。
首に貼られているシールにはトレードマークが印刷されていたと思われますが、
ちょうど真ん中が剥がれてしまっていて雲海しか確認できません。



側面には「BULTOSE」のエンボスです。



底には「250」のエンボスです。容量のことだと思います。
ブルトーゼは250g入りの他に500g入りもあったようです。



これまた派手なカラーリングですね!ビンの入っていた箱です。
箱の正面の下部には、「大阪 東京 京城」と記載してあります。
京城は戦前まで日本の統治下にあった朝鮮の首都ですので、
戦前の物であることはほぼ間違いないと思います。


ここからは、ブルトーゼに関するちょっと面白い話(orどうでも良い話)です。

最近、川端康成著の短編集「掌の小説」を読んでいるのですが、
文中にブルトーゼが出てきてビックリしました!
「帽子事件」という短編の中に出てくるんです。
上野公園に飾られた広告燈(看板ちょうちん)のうちの一つにブルトーゼがある、
という描写で登場します。仁丹やライオン歯磨も一緒に出てきます。

他にも、小説の中にブルトーゼが登場していないかな〜と調べてみると、
宮本百合子著の「一太と母」にも出てくるんです。
新聞の広告を見た少年が母親に「ブルトーゼってなに?」と尋ねるシーンがあります。
母親は「広告だよ」と答えますが、少年が欲しかった答えとは少し違うような…(笑)

小説にまで出てくるとは、宣伝に力を入れていただけありますね〜

それから、第二次大戦中には、こんなお話があるそうです。
日本軍が米軍の拠点を占領した時、そこには米軍の乗り捨てたブルドーザーがありました。
当時の日本ではブルドーザーが一般に知られていなかったために、米軍捕虜から
ブルドーザーという名前を聞いた日本兵は薬のブルトーゼと勘違いしたとか。
いや、確かに似てるけどね(笑)
ブルドーザーは戦前日本でも研究されていましたが、ほとんど動く事がなかったそうです。
このブルドーザーは研究のため日本に送られ、1943年から本格的な製造が始まりました。
ブルトーゼを調べていて、ブルドーザーの歴史まで分かってしまうとは、意外です(笑)
この逸話は有名みたいで、「ブルドーザー ブルトーゼ」で検索すると沢山出てきます。

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森田薬品工業株式会社 ボンエム - 2015.06.02 Tue



なんと靴の形をしています!
森田薬品工業株式会社の水虫薬、ボンエム(VON-M)です。





とても水虫薬とは思えない、可愛いガラス容器です。
足の甲部分にはちゃんとラベルが残っています。



このガラスのサジを使って、薬を患部に塗布する訳ですね。
うーん、なんだか塗りにくそう(笑)
ちょっと力が入ったらポキッと折れちゃいそうです。
でもこの繊細さがたまりませんね!



箱はこんな感じです。
なかなかイカしたデザインでしょう?
「日本で発見し完成せる水虫病原菌殺滅剤」だそうです。
1970年代くらいの物かな〜と思っていたのですが、
説明書をよくよく読んでみると「1951年」とはっきり書いてありました。

森田薬品工業は1929年に創業した老舗ですね。
会社HPはあるものの、その歴史には全く触れられておらず、
詳しいことは分かりません。



エンボスもしっかりありますよ!
こんなに小さいのに手が凝んでますね。

今回は背景に布を敷くのをやめてみました。
うちには良い撮影スペースがないので、いつも本棚で撮影しているんです。
布は本を隠す為だったり、統一感持たせるためだったり、単なる個人的な趣味だったり、
色々な理由があって使っていたのですが、ビンが無色透明だったり
乳白色だったりすると上手く撮れないんですよね〜。
今回、布無しで撮影してみましたが、思ったよりおかしくない気がします。
これからはこの撮り方もアリかな〜と思う黒猫チャックなのでした。

橋本ケミカル合資会社 薬液ハルナー - 2015.04.18 Sat



強烈なパッケージデザインが面白い!
橋本ケミカル合資会社の薬液ハルナーです。

ディギングでも比較的出やすいビンらしく、コレクターさんのブログでよく見ます。
しかし会社については何も分からないのが残念なところです。



この薬液ハルナー、存在を知った時からずーっと欲しかった!
だから箱付きを手に入れられた時は本当に嬉しかったです!(しかも凄い安かった 笑)
なんってったって、この顔!



この顔ですよ!
この顔のために買ったようなものです(笑)
デジカメの顔認識機能が、この顔をしっかり認識してしまっているのには笑いました。
戦前から戦後すぐにかけては、現代人が見るとギョッとするようなデザインが多いのですが、
そのようなデザインの中でも、薬液ハルナーの「ギョッとする度」は三本指に入る!
と、勝手に思っています。
で、この顔は何を表しているのかといえば、効能を見れば察しがつきますね。
田虫・水虫・汗疹・ナマズ・ハタケ・ニキビ・そばかす・色黒・吹出物・赤ら顔・
日焼け・あぶら顔・荒性・シミ・毒虫刺傷……
そう!とにかく肌トラブルにはなんでも効くわけです!(本当かどうかはともかく!)
ということは、どんなに真っ黒で最悪の肌状態でもこれを使えばピッカピカになるわけで、
顔の右半分が使用前、左半分が使用後を表しているものと思われます。



そしてこちらは、肝心のビンのラベルです。
あれ?顔がない!
紙箱のデザインにはかなり力を入れていたのに、この落差は一体?
これはこれで、まあまあ面白いデザインではあるのですが……
「251039」とは、品番か何かでしょうか?
実はこのラベル、キレイに剥がれてしまっていて、それを頑張って貼り直しました。
これの為だけに、初めてスプレーのりを買いましたよ!
なかなか良い使い心地でした。
シールみたいになるので、何度も貼って剥がせるのが良いですね。



ビンは綺麗な緑色。
背面には「薬液ハルナー」のエンボスがしっかりあります!
気泡もなく、つやつやです。
1940年代頃のものかな?



いつものように光を透過させてみると、こんな感じです。

廣貫堂 神薬 - 2015.03.15 Sun



出ました!皆のアイドル!
廣貫堂の神薬です。

ガラスビンのコレクターにとっては、まさに「神」的な存在ですよね!
私自身は神薬とオイデルミンが崖から落ちそうになっていたら、迷わずオイデルミンを
助ける人間ですが(笑)、神薬は一本くらい欲しいなあ!と思っておりました。
そして手元には、いつの間に3本の神薬が……おかしいですねぇ。
今回は、その3本の中でも、特に状態の良いものを取り上げます。

説明書きはありませんが、ほぼ完品と言えると思います。
ラベルも箱も状態がよく、古い時代の平面デザインが好きな自分としては嬉しい限り♪
文字は左から右に流れているので戦前ではないでしょうが、ビン本体はそれなりに古そうです。
正面には「神薬」、背面には「廣貫堂」とエンボスが入っているものと思われます。
(ラベルを剥がす気はないので指先に感じる凹凸から推測)
戦後間もない頃のものでしょうか?



パッケージもとても状態が良いです。右はパッケージ背面の成分表です。
「アルコール0.184瓦、エーテル0.069瓦、クロロホルム1.610瓦、蕃椒丁幾(←○○チンキ?)、
薄荷脳、龍脳、砂糖水」ちなみに「瓦」はグラムの日本語訳だそうです。
お恥ずかしながら初めて知りました。
側面には用法・用量が記載されており、なんと二歳以下の幼児の使用量まであります。
当時は全年齢対象の薬だったんですね〜…クロロホルムが主成分なのになあ。
一気に飲んだりするのではなく、何滴かを水に溶かして飲むタイプのようです。
原液をそのままチロチロ舐めるという服用方法も聞いたことがあります。



ラベルの神薬の上に見える丸いマークは「ふくら雀」という廣貫堂のトレードマーク。
セロファンは破かれていて、首の部分に残っています。
中身も少し残っているのですが、漏れたものが箱の蓋部分にくっついてしまって、
開けるのに苦労しました。
薬液は黒に近い茶色で、粘り気があります。



漏れた薬液がコルクと首に付いてテカテカしてます(汗)。

廣貫堂は明治9年に富山県で創業した製薬会社で、現在も製薬会社の大手の一つです。
富山県といえば、配置薬で有名ですよね。
配置薬には約300年もの歴史があるらしく、廣貫堂もその歴史を支えてきたようです。
会社HPには詳しい歴史が載っています。興味のある方は覗いてみて下さい。
本社併設の資料館もあるようです。

神薬は、東洋医学が主だった明治時代に西洋医学の先駆けとして資生堂の一門
(現在の資生堂とは別の資生堂?)が売り出したのが始まりとされています。
神薬というネーミング、万能薬のような効能、甘味のある薬液で、戦前から戦中、
戦後にかけて一世を風靡したそうです。
あらゆる製薬企業が神薬を製造販売し、配置薬としても必須アイテムになります。
廣貫堂が神薬を作らない理由がありませんね。
しかし戦後しばらくして、神薬の主成分であったクロロホルムが劇薬に指定され、
その後は姿を消していきました。



神薬といえば、ブルーの輝きですよね!
光に透かすと色がよく分かります。
中の薬液を荒い流せば綺麗なのでしょうが、このままの姿で残しておこうと思います。

大阪オゾン研究社 オゾンパイプ - 2014.12.23 Tue



このブログ初の薬です!
傷みはありますが、薬とは思えぬイカしたパッケージデザインですね〜
外箱の上部には、「保健界ノ権威」「空気浄化」「喫煙代用」とあります。
「保健界ノ権威」とは、またまた大きく出たものですね!
大阪オゾン研究社のオゾンパイプです。



箱はスライド式になっていて、開けてみるとこんな感じ!
右の丸まっている紙は説明書です。
説明書を見る限りでは、スポイトが無いだけで、他は全て揃っているようです。



右のガラス管に入っているのは粉末香味、左はオゾンを吸引する為のパイプです。
粉末香味はオゾンの味気無さを解消する為に使われたのでしょうね!
香りを確かめてみたいけれど、蓋を開ける勇気がありません……



で、これが肝心のオゾン水の入っているビンです!
金属のスクリューキャップの付いたビン(高さ約5cm)に、黄色い液体が僅かに残っています。
小さいながらも、「オゾン液」「大阪オゾン研究社」のエンボスはしっかりありますね。
これも、蓋を開ける勇気はありません(笑)
ところで、こんなチープな作りの容器にオゾンを保存することは可能なのでしょうか?

ちょいと調べてみたところ、オゾンを水に溶解することは比較的容易なことですが、
時間の経過と共に自然に酸素に分解されるため、密閉した容器に入れても数時間後には
普通の水に戻ってしまうそうです。
ってことは、出荷して店に並び、客の手に渡って使われる頃にはただの水だったんじゃ?
これは明らかに詐欺ですな!

現代でもオゾンは活用されていますが、水や医療器具などの浄化・殺菌目的の使用が主で、
吸引のために使用することは推奨されていないようです。
強力な酸化作用を持つ気体ですから、濃度や吸引時間を間違えれば最悪の場合死に至るわけで、
それを直接吸引するというのは、あまり現実的ではないですよね。
ただ、オゾンパイプに使われたオゾン水は、使う頃には普通の水だった可能性が極めて高く
(最初から普通の水だった可能性もある)、そんな心配をする必要はなかったでしょう。
販売元も、それを分かった上で販売していたのでは?

ちなみに、手元の資料を調べてみると、これが発売されたのは大体1930年頃だと思われます。
同時期に類似品が幾つか出回っていたようで、どれが元祖なのかは分かりません。
結核が不治の病だった時代ですから、藁にもすがる思いで使った人もあったかもしれませんね。

説明書の中身もチラッとお見せしましょう!







ふむふむ。
これを読むと使い方がよく分かります。



商品にはランクがあったようです。
このパイプは外箱に第1号の表記がありましたから、一番安い物のようですね!残念!
一番高級な物は、なんと象牙製だったようです。



薬剤師の石田豊三さんがお墨付きを与えています。
実在した人物なのかどうかすら疑わしいものですが、こうした証明書があると、
ついつい信じたくなっちゃうのが消費者心理というものです(笑)
この健康器具で、実際に効果を実感できた人はどれだけいたのでしょうか?
プラセボ効果というものもありますし、案外役に立ったかもしれませんね。

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プロフィール

黒猫チャック

Author:黒猫チャック
香水瓶収集からはじまり、日本の化粧品デザインに辿り着きました。特にビンが大好き!ラベルが残ってたら最高です。
インスタグラム始めました。
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